質問　6月18日

中尾　良作　議員（公明党）　空き家対策、学校での消費者教育、いじめ防止対策について質問。市の対策を尋ねているだけで、誤りや不十分な点を正す質問はまったくない。議員自身が実態調査をしているようには思えない。

野口　真知子　議員（共産党）　子どもの貧困、学校へのエアコン設置、野良猫対策について質問。共産党は、エアコン設置についてはずっと前から同様の質問を繰り返しているが、多額のコストをかけて優先的に実施する必要性を説くことが必要である。蒸し風呂のような教室の実態について質問しているとき、議長が「誰からその話を聞いたのかをはっきりしないと、答弁できない」とさえぎった。先生、生徒、生徒の親のいずれかだと容易に推測できるし、情報源がわからなくても市は答弁すべきである。市は答弁したが、議長発言は議員の質問権を封じる横暴な行為であり、共産党は厳重に抗議すべきである。

河内　徹　議員（公明党）　一部しか傍聴できなかったため、コメントは控える。

山本　育宏　議員（共産党）　戦争法案、少人数学級、教職員の過酷な労働、奨学金制度について質問。戦争法案について市長が「国会審議中」としか答弁しなかったにもかかわらず、追加質問はなかった。「非核平和都市宣言」をしている松原市としてどう考えるのか等、質問方法はいくらでもある。「共産党は議会で戦争法案に断固反対しました」などと主張しないでしょうね。また、質問が聞き取りにくい。マイクに口を近づけるように注意してほしい。全体にボソボソとした話し方で、特に最後の部分=○○について答えてください=が聞こえない。市の答弁者は少し前かがみになってマイクに近づき、ゆっくり目に話すのでわかりやすい。野党は迫力のある追及ができるように努めるべき。

松井　育人　議員（まつばら未来）　障がい者の状況、個人情報保護条例、学校教育について質問。市の答弁に対して「わかりました」と言ってから、答弁内容をしばらく復唱してから「この点をもう少し教えてほしい」と追加質問が出てくる有様。すぐに反応できないので、頼りない、不勉強だと感じる。「学校では周りに数人の障がい者がおり、それがきっかけで福祉を専攻した」と議員は質問の中で語っているが、差別を絶対に許さないという思いは感じられない。制度を整備すれば事足りる、程度の意識なのか。それに対して、教育委員会の部長（教員時代、障がい者教育に携わっていた）が答弁中、胸がいっぱいになって涙ながらに語ったが、この部長の方が障がい者についてはるかに真摯に考えている、と感動した。だからといって、市の障がい者対策を手放しで評価はしないが。

質問　6月19日

森田　夏江　議員（共産党）　公共施設等総合管理計画、マイナンバー制度について質問。2日間の質問の中で、唯一緊迫感のある質疑が行われた。矢継ぎ早に質問を行い、今質問の中では答弁者が最も多く、各部署にまたがっていた。議会質問の本来あるべき姿である。鋭く質問できた理由は、ベテラン議員であることと、これまであまりテーマに取り上げられていないことである。

篠本　雄嗣　議員（まつばら未来）　地場農産品の学校給食利用、空き家対策について質問。市の政策を正すものではないが、よどみなくわかりやすい質問である。議員経験が浅い割には上出来と言える。

下原　郊紀　議員（まつばら未来）　スポーツパークまつばら、投票率、安心安全なまちづくりについて質問。30分間の持ち時間のうち、15分を壇上での質問に使った。ということは、追加質問が苦手だと白状するようなもの。壇上での質問は文書を読み上げるものだが、詰まることが数回あった。しっかり読む練習をして来いよ、と言いたくなる。質問内容中、事業等の説明がやたら難解で、一昔前の市の答弁のようである。追加質問では「まぁ」を連発するので、聞き苦しかった。

山本　真吾　議員（松原会）　安心安全なまちづくり、財政状況について質問。短かい質問を数多く行い、市側に多くの答弁をさせた。回答を引き出すテクニックを持ち合わせている。ただしわかりきった内容の回答が大半。いくつかのアイデアを提案していることは評価できる。

福嶋　光広　議員（共産党）　医療保険・国保、教育費について質問。市に対する追及は一定できている。数字をめぐるやり取りが多いが、傍聴者にはややわかりづらい。一工夫ほしい。テーマは共産党がよく取り上げるものなので、手の内を知られている。市側は対応する論理を練っている。市の反論を突き崩す質問方法を考えないと、質問は不発に終わったと受け取られてしまう。